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定まらない日記

身の回りのことを書きます。アダルトチルドレン、双極性障害。

お弁当の話

私の恋人、A

今日も今日とて(この表現使うのはオタク)眠れません。

 

今日、というか昨日は繁忙期のAがいつもより1時間も早く帰ってこられたので、2人でアニメ見るなどして少しのんびりできた。最近のAはいつも23時半に会社を出て、0時半に家に着き、そこからお風呂に入って寝るだけ。朝は8時に起きて10分で支度して家を出る、という感じだから、自分らしくいられる余暇の時間がないとAもだんだん荒んでくる。

 

仕事以外のことがなさすぎると、ベッドに入った後もなかなか寝付けないみたいで30分から1時間くらい私とボソボソしゃべってしまうことも多い。大体ベッドに入るのが1時半だから、なるべく早く寝ないと体にも悪いんだけど。

 

もっとヤバい社畜の人もいるのは知ってる。でもAには健康で長生きしてもらわないと困る。Aには転職しようにも転職に使えるだけの十分な時間もほぼない。繁忙期でなくても、22時に会社を出ることが絶対らしい。それより早く帰るということは余裕があることとみなされて、なんらかの予定を詰められたり、上司に嫌味を言われたりする。

 

A自身も早く違う仕事に就きたいと思っているんだけど、忙殺されて、休日くらいはボーっとしていたくて、特に行動に移す体力もない。そんな彼を心配することしかできない。

 

お弁当を作る。洗濯をしておく。掃除したり、空気の換気。お風呂を作っておく。一応これは私の毎日のやるべきこと。朝8時にAにお弁当をもたせて見送って、それ以降はどんなにボーっとしていても、家事はする。今の私の生活に唯一残された張り合いは、Aが家に帰ってくるから、この時間までにこれをしておこう、というものだ。

 

とにかくだるくてできない日も少し前は多かった。でもAはそんな私を怒ったりしなかった。疲れてる時は冗談ぽく怒ることもあったか。帰ってきてお風呂が張ってなくても、Aは文句言わない。自分で掃除して張る。朝起きてお弁当がなくても、そして昼に忙しくて会社を出られず手元に食べ物がなにもない状態で作業しても、Aは私が弁当を作らなかったせいだとは言わない。私はそう思うけどね。

 

私の精神状態で明らかにお弁当のクオリティが変わっても怒らない。なんかAがいかに怒らない人かを書いてもそんなに魅力のアピールにはなっていない気がするけど・・。

 

Aのことをいちいち実家の母と比べてもそれは違うことなんだけどね。母は私の母親なわけで。Aは私の恋人なわけで。甘さの種類が違うのは当たり前のこと。

 

このあいだ夕方のニュースで、ある高校の最後のランチタイムに潜入!という番組がやっていた。高校から大学に上がる多くの子は親が作るお弁当を高校で卒業する、まあ例外はあるんだろうけど。

 

明らかにヤラセ感があって気分が悪くなる番組だった。高校生活最後のお弁当の日、彼ら彼女らのお弁当の包みの中に、母親からの「三年間お弁当をきれいに食べてくれてありがとう!大学行っても頑張ってください」という内容の手紙が入っていた。そしてそれを見て感動する高校生たち。弁当の内容も、高校生活最後だからなのか、テレビの取材が来るからなのか、ものすごく美味しそうで彩りが豊かなお弁当ばかりが映る。いつもそんなお弁当なんだろうか。だとしたらお礼を言うべきはお母さんじゃなくて高校生の君たちの方だぞ。

 

もちろん高校生の子の方からお母さんにありがとうとお礼をいうシーンも撮影されていた。みんな普通のいい子そうで、お母さんもとても普通の優しそうな人達だった。テレビに映らないところでなんかしらの闇を抱えているのかもしれない、なんてわざわざ考えなければいけないほどみんな潔白な感じがした。とても嫌な思いをした。

 

ひとり、お母さんが事故で手足を悪くしたので毎日自分でお弁当を詰めているという女の子がいた。その子のエピソードが1番感動的だったから、尺が長かった。彼女の高校生活最後のお弁当も、彼女が詰めたもので、冷凍食品ばかりのラインナップだった。

 

お弁当を詰めたのは彼女だったけど、その子の母親はちゃんと手紙を包みに入れていた。ヤラセくせ〜。内容はこうだった。「お母さんが手足を悪くしてから毎日よく頑張ってくれたね、お母さんは本当に助かりました。三年間高校生活お疲れ様」

 

その手紙を読んだ後、高校生の女の子と彼女のお母さんが、お互いにお礼を言いながら泣きながらハグするシーンが映って、番組は終了した。アナウンサーも涙ぐんだ表情でうん・・と頷いていた。

 

この番組を見て嫌な思いをしたのは私の勝手だし、感動する視聴者もいるのかもしれないなと思った。

 

私は高校の時自分のことは自分でできるようにならないと、みたいな理由で基本的にずっと自分で弁当を詰めていた。周りの子がお母さんの詰めてくれたお弁当を食べていても、別に気にならなかった。でもこの番組でそれをあたかも感動するべきことのようにまとめられているのがとにかく気に食わなかった。

 

たまに母がお弁当を詰めてくれる時もあった。妹のどちらかがお弁当が必要な時、遠足の時とか。そういうときはそういうときで助かったから、それもあってそんなに気にならなかった。父も弁当持参して会社に行っていたが、母が父の弁当を詰めるのを嫌がったので、父は自分で詰めていた。

 

私が朝寝坊して、ほとんど冷凍食品だけで弁当を詰めるとたまに嫌味を言われた。冷凍食品だってタダじゃない、とかあんたに弁当を詰めさせているのはもっと創意工夫してほしいからだ、とか。弁当を詰めるのにもっと効率よく調理して詰められたら、もっと人生の違う部分の効率もよくなるはず、とよく言っていた。

 

今現在、私はAが食べる弁当を詰めているわけだけど、Aに弁当のお礼を言えとも思わないし、私がAに弁当を毎日食べてくれてありがとうとも思わない。ただAは食べ終わった弁当箱を会社で毎回ちゃんと洗ってきてくれるので、そこは感謝している。ありがとうというポイントがあるならそこだと思っている。

 

私はよく母に「AとKの関係ってなんかお母さんと息子みたい」と言われる。まあ弁当詰めて家事やってりゃ、もろお母さんというか主婦みたいなものだよなと今になっては思うけど、それよりも前、付き合って1年目くらいからそう言われる。

 

私はなんで母がそういうことを言うのか、それが悪いこととされてるのかよくわからない。