読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

定まらない日記

身の回りのことを書きます。アダルトチルドレン、双極性障害。

はじめての心療内科

アダルトチルドレン

1ヶ月前に予約をとった心療内科の初診に行ってきた。

 

昨日2時に寝たんだけど何故だか6時には目が覚めちゃって、しかたなく恋人Aのために米を炊いて弁当を詰めた。(本当は弁当を毎日詰める約束なんだけど、昨日寝る前に弁当の支度を何もしてなかったからやるつもりなかった)

昨夜寝る前から寒気がひどくて、起きてもなんとなく体調が悪いし、1ヶ月前から予約した病院だったけど、1ヶ月前より私の精神はたしかに元気なんだからやっぱり行く必要はないのではないか…?と家を出るまでにけっこう思い悩んだ。けど、ちゃんと支度して約束の時間の55分前には家を出た。

 

10分遅刻した。私の悪いクセで、ちゃんと移動時間と乗り換えの時間も事前に調べて計算にいれているのに、自分の足の遅さの計算はいれていなくて、だいたいどこに行くときも毎回10分は遅れてしまうのだった。毎回気をつけよう気をつけようと思っているのにな…せっかく支度して家を出たからちゃんと遅れる電話はしたんだけど。どのビルのテナントに病院がはいってるのかわからなくてさらにもう一度電話をかける始末。すいません。

 

正直心療内科って、真っ白いワンピースみたいなのを着せられた目の下真っ黒なクマのある患者さんが、キーキー唸ってるイメージ(漫画にでてくる精神病患者の病棟みたいなイメージ?ブラックジャックによろしくみたいな)があって、行くのが恐ろしかったんだけど、いざ入ってみたら普通の病院よりもずっと過ごしやすい、カフェみたいな可愛い内装で、大きな本棚に本がいっぱい詰まってて、ゆったりしたソファーとか、ぶらさがった照明とか、あら…おしゃれ…て感じだった。さすがにどこの心療内科もここまでオシャレではないだろうな。人づてに紹介してもらった人気の病院というだけのことはある感じ。1ヶ月待つのもちょっと納得。

 

でもやっぱり警戒心はとけなくて、どんなに病院の環境自体が良かったとしても、通っている人は心を病んでいたり発達障害のことで悩んでいる人が大半な訳だから、とお会計を待っている男性をチラチラ確認したんだけど、これまたすごくおしゃれで人が良さそうな(偏見もいいとこ)男の人で、いったいこの人は何の治療をしにこの病院に通っているんだろう、といった感じだった。受付の人と話す声もすごく優しかった。ここのクリニックで扱っているのは心療内科だけだから、絶対に心療内科に関わる内容の治療をしていることは間違いないのだった。

他にも2、3人呼ばれるのを待っている患者さんたちがいたけど、みんなおしゃれで身綺麗で、私には「心を病んでいる人はおしゃれを楽しんだりはしないだろう」という変な偏見があったんだなと分かった。

 

実は家を出るときにも、着る服や化粧の濃さで少し迷った。妙に派手な服を着ていったりして、お医者さんに「この人は元気そうだな」と判断されてしまったらわざわざお金を払って診てもらうのにソンだな、という今思えばヘンな意識があった。化粧に関しては、顔色も見てもらったほうがいいのかもしれないし、アダルトチルドレンに関する話になったときに私のいた家庭の話を避けることはできないから、絶対どこかのタイミングで泣いてしまうような気がしたので、薄めにしたんだけど。化粧を薄めにした理由はちゃんとしてるのに、服については完全に偏見でちょっとおかしい。

 

先生はずいぶんスラッとした人だった。マスクをしてたから顔はよくわからなかったけど、とにかく日本人には珍しいくらい足の長いおじさんだった。

「今日はどういったことがあっていらしたんですか」と聞かれたんだけど、何から話したらいいのかよくわからなくて、ちょっと言いよどんだ。結局「ここ1年間ずっと苦しくて、いろいろ本を読んだりして自分なりに原因を探したんですけど、それで私はアダルトチルドレンなんじゃないかと思って来たんです」と説明した。

 

前々から心療内科のことや、アダルトチルドレン治療のカウンセリングのことをインターネットで調べていた。アダルトチルドレンは病気ではないため、アダルトチルドレン専用のカウンセリングとなると保険が利かず、かなり高額になってしまう。ひょっとすると心療内科によっては、そのカウンセリング専用の別の医院を紹介されることになって、初診料を払わされて門前払い、みたいになる可能性も否めなかった。これはただの最悪の場合の予想で、誰かの実体験というわけではない。家を出るのがおっくうだった理由のひとつなんだけど。

そんな予想をしつつも、何故いきなりカウンセリングに行かずに1度病院に赴いたかというと、「ここの病院がおすすめらしいですよ」とせっかく勧めてくれた人の顔を立てたかったというのもある。それと、私の抱える問題がアダルトチルドレン以外にも何か他に存在したときに、どう対処していいのかわからなかったから、1度は病院にいってちゃんと診てもらいたかったのだ。

なんかここまで書くとお前はどこまで疑り深いんだよ!という感じだけど、お金が全然ない今の状態で病院に通うのってけっこう負担だし不安なんだよね。この治療に割くお金がこれからの人生のためになると信じきれなかったら、苦しいのはもう仕方ない、みんな苦しいんだ、とか言い聞かせて諦めちゃってたかもしれない。

 

だから、問診がはじまってすぐに「アダルトチルドレンだと思うんです」と言ってしまったのは失敗だったかなと思った。私が自分で1番理解していて、1番苦しんでいることの核はアダルトチルドレンのことなんだから、他にどんな言い方ができたかというと疑問だけど、アダルトチルドレンのことは専用のカウンセリングにいってね、と門前払いを食わされてしまうかもと思っていたから、もっと感情が高ぶってしまうこととかから話したほうがよかったかもしれない、と一瞬思った。

 

でも、先生は本当にプロのお医者さんだった。(当たり前だけど)

どこの部分から話をしだしたらいいのかわからない私に、すこしずつ答えられそうな質問をしてくれて、わかったことをパソコンにぱちぱち打ち込んでいく先生。カルテに書いてあれば、また次来たときも私の複雑な家族の説明が最初からにならなくて済む、ありがたい。話している最中でやっぱり涙がとまらなくなってしまって、部屋にあった箱ティッシュを空にしてしまった。

 

先生が「あなたはとても特殊な環境に置かれていて、ずっと1人で苦しんでいたんだね」と言ってくれて、とても嬉しかった。以前から友人に家庭のことを話すことは何度もあったけど、友人であるから、私のことを贔屓目に見て「特殊な環境だね」と言ってくれている、言わせている側面が多少はあるんじゃないかと思っていた。

似たような家庭環境の人と話していたときに「私たちはそれが普通の環境で過ごしたんだからさ、かわいそうってわけじゃないよね」と言われたときは、それはそうだなと思う部分もあったんだけど、両親が揃っていて仲のいい幸せな家庭で育った子供よりかは確実にかわいそうな部分があるだろう私たちには、と思ったりすることもあった。

もちろん本当に本音で「家族ってイヤだよね、私らかわいそうだよ」と言ってくる子もいた。それはそれで、ネグレクトでも虐待でもなく、過干渉な母親がいる家で育ちそれなりに家族に愛着もあった私には、全力でうなずける内容ではなかったりして。

私はいつしか「完全な共感はありえない」ということを胸に、共感は必要ない、意味がないものとして生きていた。本当は私の気持ちをわかってほしかった。

 

だから、心の専門家である心療内科の先生に、まあ例えそれが傷ついた人に対する扱いのマニュアルだったとしても、自分の考えをプロに認めてもらって私は嬉しかった。

 

先生曰く、私がアダルトチルドレンであることは間違いないだろうし、そして双極性障害の疑いがある、と言われた。帰りの電車で調べたら、躁うつのことだった。これってうつなの!?と思ってしまった。だとしても程度は軽いのかな、とか。まだよくわからないけど。薬ももらった。ああ、メンヘラデビューなのかな、これ。他人の作った物差しに左右されがちな私の思いそうなことだ。

 

さらに嬉しかったのが、門前払いを食わずに、これからもそこのクリニックで私の面倒を見てくれるらしいのだ。専用のカウンセリングよりもずいぶん安い値段で、先生が私の話を聞いてくれるらしい。ここの病院にしてよかった、紹介してくれた人にお礼のメールを送らないと。

 

「記憶を完全に思い出さないというふうにはできないけど、できるだけ小さくしていくことはできると思いますよ」と先生は言った。それってどのくらいの年月がかかるのだろう。まあ、そこまで疑りぶかくならないで、先生のことを信じられるように、ちょっとした拍子に嘘をつかないようにしないと。早く、昔のことを思い出すたびに泣かないようになりたい。