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定まらない日記

身の回りのことを書きます。アダルトチルドレン、双極性障害。

絡めとられていかないで

昨日は友人Cの引越し作業を手伝いに昼から夜まで駆り出された。

駆り出された、というのも語弊があって、Cが引越しの際にいらないものを譲ります、とFacebookに書いているなかに私の欲しいものがあったから、受け取りにいったことが手伝いをするきっかけになったのだった。

 

Cは最近仕事で活躍しておりなんだか華やかなので引け目に感じて、本当は受け取りに行ってあっさりと帰ってしまおうと思っていた。でも、昨夜朝に恋人Aと喧嘩してしまい大変機嫌が悪かった私は、夕方にしていた受け取りの約束をかなり早めてもらい、昼から向かうこととなったのだった。

 

 私は仕事も軌道に乗ってさぞかしキラキラしたCを目の当たりにするだろうと覚悟して行ったのだけど、どこかくたびれた顔のCが待っていた。土曜日に体調をくずしていたらしい。来週末には引越しだというのに、Cの部屋の中はごったがえしていて全く片付いていなかった。

 

Aに関する愚痴を聞いてもらっていたら、「Kはそんなこと言われてもAのことが好きなの?」と聞かれた。Aはかなり口が悪く傷つけられることも多々あるけど、Aの家に居候しているうえ、ついこの間無職になった私には責められるべき点も多かったので、「好きだと思うけど」と答えた。

 

Cはぽろりと、「私今不倫してるんだ」と言った。

私は思わずゲッと言ってしまったけど、何故かいつもの「不倫」というキーワードに関する不快感がなく、するりと受け入れられてしまったので話を聞いた。なんだろう、彼女の少し疲れた表情から仕事だけでの疲れではなさそうだと少しわかるような気がしたからかもしれないし、仕事がずいぶん上手くいっていそうなCに嫉妬する気持ちがあったから、同情できるような出来事が判明して意地悪な気持ちが抑えられたのかもしれなかった。

 

相手は会社の上司だという。妻も子供もいる。Cが1人、夢を追いかけながら派遣の仕事で食いつないでいたところを、すくいあげてくれた小さな会社の上司。今まで誰にも話していなかったらしい。やっとの思いで私に話してくれただろうに、こんなところで文章にしてごめん、C。

どうしてそうなったかという話を聞いたところで、私は「やめなよ」とも「その上司、サイテー」とも言うことができなかった。どうもなしくずしで、Cも特別その上司のことを好きと思っているわけでもなさそうだったが、仕事をふってもらっている上司と一度そういう関係になってしまって、もうどうやって関係を断ち切ったらいいのかわからない様子だった。

 

Cは今までろくな恋愛をしてこなかった。バンドマンと付き合っていた時期も不幸そうだったし、デザイナーとつきあっていた時期の話も聞いたことがあるが、あまり幸せそうではなかった。

そんなときに出会った年上の男が、何を言っても何をしても自分のことをかわいいと言ってくれるんだと、言いながらCは浮かんでくる涙をごしごしこすっていた。

 

うっかり私は、いろいろと考えを巡らした結果、ほんとうはいいと思えなかったけど「今は、とりあえずいいんじゃない」と言ってしまった。Cは「うん、私の友達はもしこのことを言ったらみんなそんなふうに言う気がする」とつぶやいた。私の苛烈な性格に期待して、本当は怒って欲しかったのかもしれないな、とも思った。

 

前に友人間の不倫問題に巻き込まれる形になった時も思ったけど、不倫をしている、未婚の女というものはなんだかげっそりとして、恋をしているのに全然幸せそうではない。Cももれなくそういう雰囲気をまとっていたけれど、それを教えることはできなかった。本人が1番苦しんでいるところにムチを浴びせることが、本当に友達がすべきことかわからなかった。

しばらくは不倫関係が続く形になるだろうと思う、どうしても。

 

不倫について、私は今完全に他人事だし、今後もできるかぎり他人事でありたいと思っているけど、自分に自信が持てない時に受け入れてくれる男性がいたら、既婚者だったとしても関係をもってしまう可能性がいつでもあると思っている。

でもそれは、本当に受け入れてくれているわけではないんだと思う。相手に守る家族がある限り、女は家族の敵になってしまう。それをよしとして自分の欲望を満たす男がいることを、忘れないようにしたい。