躁鬱主婦日記

アダルトチルドレン、双極性障害。漫画家になった。

母からのメール

毎月、母親あてに入金することになっている。これは私が家出したときの取り決めで、最初は3万円という約束だったけど、今は私の収入もかなり少ないので、1万円しか入れていない。一応、「どんなに少額でもいい」という母親の優しさ制度があるので、とりあえずそこには目をつむってもらっている。

 

先月、私はお金を入金したんだけども、母から「入金されていない、約束は守れ、母がもし死ねばあなたが妹たちの面倒をみることになる」といった内容のメールが届いた。

私はそのメールの、母親とはいえかなり高圧的な文章に憤りつつも、「入金してあるよ、通帳に表示されていないか」といった内容のメールを送った。

返信はこうだった。「ごめんね、通帳記入してないから気づかなかった。入金したら連絡をください。元気ですごしてね」。

 

私がこのメールが来た時に嫌だったのは、まず母親が通帳記入もせずに、私がお金をいれていないだろうと前提だけでかかってきたことと、同時に何やら脅迫まがいの文章を送ってきたこと。

昔から母は、私に何か嫌なことを条件づけて行動させようとするところがあった。まあ世間一般の母親もそういう人多いと思うんだけど。例えば、ゲームをこれ以上やるならゲームは捨てるよ、とかそういうの。

ただ、うちの母に関してはメールの文章を見てもわかるように、結構気分で言っている部分も多いのだと思う。これは大人になってからわかったことだけど。単純に連絡がないのが不安なんだろうな、とも思った。

これが先月の話。

 

今日、入金する日だったので母の口座に入金を済ませて、メールをした。私もさすがに母親の気持ちを全く考えないというわけにもいかなかったので、今回は近況を添えた。恋人Aの友人が亡くなってしまい、Aは大変落ち込んでいること、私のほうは特に変化がないけれど、勤め先で、元デザイナーだったことでチラシ作りに重宝されていることを書いた。

そしたら先月とは打って変わってずいぶん優しい返事がきた。いや、母はもともと優しい人ではあるんだけどね。恋人Aを心配する言葉と、私の今の勤め先に「いいね」と言ったのだ。

私はこれを読んで少し涙が出てしまった。私は家出と同時にデザイン職を辞めているから、どんな職業についていようと母親から歓迎されることはないと思っていた。

喫茶店でウッときてしまって、コーヒーを飲みながらマスカラが落ちないように涙を拭いた。もちろん説教もセットだったけど。

 

自分の人生だって問題だらけじゃないかと思ってしまう人たちに、顔を合わせるたびに説教をされるのはしんどかった。本当に毎回だった。母も、父も。叔母も。叔父も。話をされるたびに、私の頭の中に疑問が沸き起こる。「じゃあどうしてあなたの人生はそうなってしまったの?」。本人たちには言えない。だって辛い思いをしながら私を育てて、今なお私が謝った道を歩かないように、ただ必死なだけなのだ。ああ、書いていて涙が出てきた。私は私の家族のことを大切に思っているのになあ。家族だって、私のことばかり考えているのになあ。過干渉なんだよな。

 

母親と息子という関係ならまた違うのかもしれないけど、恋人Aと、そのお母さんの関係がゆるくていいなあと思う。

この間、Aはうっかりして奨学金の返済を引き落とし損なったのだけど、「返済が滞ってますよ」という連絡がお母さんにも行ったらしい。Aのお母さんは、「給料の口座から引き落とせるように変更すればいいのに」とまっとうなことをAに言った。Aは「めんどい」と一蹴。それに対してのお母さんの返答は、「あれま」だけだった。このやりとりを見て私はずいぶん拍子抜けしてしまった。

 

もし私と母との間でこのやりとりが行われていたら、絶対に口座を変更するように言われたあと、「こんな連絡がくることで母を心配させないでほしい」と言われたのち、いつ口座を変更できるか聞くだろう。間違いなく、仕事をちゃんとしているのかの確認もされるな。そして、変更すると言った期日に本当に変更したのかどうか、後でもう一度確認をとる。この差がわかるだろうか。

 

母は、何かというと説教のたびに「親の顔に泥をぬるな」という人だった。昔の私がどれくらい親の顔に泥をぬったのか、私は覚えていない。周りの人間に悪い子だと噂されるようなことはなかったわけだし、親からしたらなかなか説教の意味をわからない、どうしようもない子供だったのかもしれないが、犯罪に手を染めるようなことはしていないわけだし、泥を塗るというところまではさすがにいっていないのでは、と思う。

 

 

母のことは好きだ。優しい人というのもわかっている。でもやっぱり、どこまで許すか、どこまでかかわるのかは自分を保つために常に意識して線引きしなくてはいけない今後の課題だと思う。母に説教を受けると私はあまりにもめんどうくさくなって頭が真っ白になってしまう。私は23歳。れっきとした1人の大人だ。自分のことを自分で考えていかねばいけない。

 

私はいつになったら、母親からのメールひとつで動揺するのをやめられるだろう。

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