躁鬱主婦日記

アダルトチルドレン、双極性障害。漫画家になった。

人に頼ってみること

インスタグラムに、私とAの共通の男友達の写真があがっていたので見ていたら、どうやら先週末に男友達5、6人くらいのグループで旅行に行っていた様子だった。

 

Aと私は同じ専門学校で出会った。写真に写る男たちは全員、私たち2人がよく知る、同級生というわけだ。彼らは学校を卒業してからというものの、かなり頻繁に連絡をとっており、あまりにも仲がいい。よくつるんでいる、という言い方がしっくりくる感じ。

 

いつもだったら「またか、仲いいなあ」くらいにしか思わないのだけど、今日は少しだけ心に引っかかってしまった。

 

Aは先週、中学生の頃からの友人を亡くした。恋人の後追い自殺だったそうだ。Aと、その亡くなってしまった彼(仮にBとしておく)は、中学、高校が同じで、それ以来ずっと、少なくとも1年に1回くらいは連絡を取り合うような旧知の仲だった。

 

だから男友達たちが旅行を楽しんでいる間、AはBのお通夜にいっていた。それ自体はどうしようもないことだし、私がどうのこうの言う権利なんてない。恨みがましく思う資格なんてこれっぽっちもないのだ。

 

Bは関西の方で仕事をしていた人なので、お通夜も関西まで出向かねばならなかった。亡くなった連絡が来てすぐ、Aは有休を取った。Aはいわゆる社畜だ。かろうじて毎日家に帰ってくることはできるけれど、それでも激務に追われて、毎日眠たそうだし、辛そうに仕事をしている。Aが有休を使った日は、会社の偉い人のお祝いの日だったそうで、どうしても都合がつけられないのか聞かれたそうだが、人が亡くなったというのに…。

 

そしてAは週末、関西へ行き、Bのことをお見送りして帰ってきた。

 

Bが亡くなる1ヶ月ほど前、BからAに連絡があったという。「休日にスカイプしない?」Aは休日出勤の日だったので断った。「彼女が死んじゃってさ」、とも送られてきた。AはBに彼女ができていたことを知らなかった。2人は昔からゲーマーで、いろいろなギャルゲーや恋愛ゲームの話題で盛り上がることも多かったらしく、そしてBという人は、不謹慎なネタで盛り上がることも多かったから、とAは言っていた。冗談だと思って受け流してしまったのだった。

さすがに私にはかける言葉が見つからなかった。

 

あれからほんの少しだけ時間が経ったが、Aは毎日、いつもより疲れて、へこんでいる。「友達が危機のときでも仕事してなきゃいけないのかな、なんのために働いているんだろう」とこぼす。ためいきをつく。そんなタイミングで私がSNSを見て、Aが少しかわいそうだな、と思っただけにすぎない話なのだけど。

 

ただ、数ヶ月前の自分であったなら、あの写真を見て、「どうしてAはこんな目にあっているのに、こいつらは楽しそうにしているんだろう」とやり場もなく理不尽な怒りを感じるにとどまっていたのかもしれない。私は珍しく、人に頼ることを思いついた。男友達たちのうち1人に、今の状況を話して、Aを元気づけてあげてほしいと頼んでみた。

もちろん、快諾を得た。連中は気のいい奴らなのだ。きっとAを元気づける計画を立ててくれる。結果Aが元気になるかはまだわからないけど、あまりに簡単で少し拍子抜けしてしまった。

 

男友達たちは本当にしょっちゅうつるんでいるのだが、Aと別に仲が悪いわけではないのにAが誘われることはほとんどない。それは私たちが付き合いだした当初からずっとそうで、前々から感じていたのはおそらく、私の存在が常にあるからだろうな、と。

まあ、それ以外にも単純に、Aが彼らの「いつものメンツ」に入っていないだけではあるが。私もAも、「いつものメンツ」に入ることがあまりない性質なのだよな。1人行動を好みがちで協調性があまりない私たち。そして寂しくなるとすぐ「誰も誘ってくれない」と思いがち。でもこちら側から誘えばいいだけの話なんだよね。そこまで考えが行くのにめんどくささが勝ってしまって、お互いにお互いがいるからとりあえず大丈夫、というのがAと私のお決まりのパターンなのだ。

 

でもそれも2人とも社会に出ている今、少しずつ変えていかねばならない必要にせまられている。私たち2人はついつい2人ぼっちになってしまう。友達もいるし知り合いもいるけれど、お互いに退屈しているのはきっとそのせいだ。

 

今は、とにかく落ち込み、責任を感じているAの心が少しでも楽になるといいなと思う。

そういえば、私が苦しんでいることの内容を聞いた人たちも、「早く楽になれたらいいね」と口を揃えていた。こういうことだったのか、と今更思う。楽になってほしいと思うことしかできないんだな。どこまでいっても、自分の問題を解決するのは自分でしかないんだ。