躁鬱主婦日記

アダルトチルドレン、双極性障害。漫画家になった。

私が「ゴキブリバスターズ」だったころの話

「そういえば私は女子のわりにまあまあ躊躇無く虫を殺せるな」と唐突に思い出したのだが、小学5年生のとき、私は「ゴキブリバスターズ」という係に属していた。

私は小学生のとき転校を2回経験していて、3つの小学校に通った。だいたいどこでもそうなのだけど、小学校にはクラスの中でやる活動として「係活動」というものがあって、誰でも最低ひとつの「係」に属さねばならない。

「生き物係」「図書係」「新聞係」などのどこにでもあるポピュラーな係活動が並ぶなかで、私は「ゴキブリバスターズ」を選んだ。

 

正直ゴキブリなんて見つけた奴が迅速に処理するか、無視すればいいと今は思うのだけど、私のいたクラスでは誰かがゴキブリを発見すると、ゴキブリバスターズの誰かを呼びつけるルールになっていた。ゴキブリバスターズに属していたのはクラスの31人中5

人。この係の性質上、仕事がまったくない日も多かったので全員が違う係活動と兼任していた。私は、新聞係、兼ゴキブリバスターズだった。

呼びつけられたゴキブリバスターズは掃除用具の入ったロッカーから、ちりとりとホウキを持って駆けつける。そしてキャーキャー言いながら逃げまどう「ゴキブリバスター」ではない一般クラスメイトのために、ゴキブリを叩き潰す。

お察しかと思うが、ゴキブリバスターズに所属している5人は、全員ゴキブリをクラスメイトに代わって殺すことにヒーロー性を感じている小5病ばかりだった。

ゴキブリを殺すための係を作った時点で、ゴキブリは見つけられたらすぐに殺されてしまう運命にあった。今私が住んでいる地域が、街のなかをチョロチョロしているゴキブリがかなり多くいるので、少し皮肉に思う。

 

「ゴキブリバスターズ」のように、他の係にもそれらしいかっこいい名前がついていて、私が所属していた新聞係なんかは、5年4組だったから、「ファイブ・フォー・ジャーナル」だった。他の名前はうろ覚えだが、「○○社」とかそんな感じの、ちょっと企業を意識した名前になっていた。

このクラスでは係活動をちゃんとやると先生からシールがもらえて、それを「通帳」とされる画用紙に貼って貯めていくと、おもちゃのお金がもらえて、そのお金はクラス内のフリーマーケットで使うことができた。クラスのみんなはそれを大人がしていることの真似ができたようでとても楽しんでいたし、今思うとこの時期の私が1番いきいきと毎日を楽しんでいたような気がする。

 

「働くこと」の真似を小学5年生であんなにもやっておきながら、今の自分は他人とのコミュニケーションが恐ろしくて仕方ないし、しがないフリーターなので、随分と甘えた大人になったものだと思う…「ファイブ・フォー・ジャーナル」に関しては気がむいたら別の機会に詳しく書こうと思う。なんせ月1のゴキブリ退治よりも、よっぽど忙しい活動だったからだ。